近年の看護業界は、男女平等の方向へ進んでいます。
ただそこで働く男女の割合は、圧倒的に女性が多いという現実があります。
女性社会の特徴は、女性同士だからこそ、わかり合えることです。
しかし、1度関係がこじれてしまうと、修復まで時間がかかってしまいます。
仕事に関しては問題がないのに、人間関係が上手くいかないために離職する看護師も少なくありません。
また、労働環境が悪かったり、夜勤が辛かったりといった転職理由もよく挙げられます。
ここで気を付けておきたいことは、転々と職場を変えていてはキャリアを築くことが難しい点です。
キャリアを築いていなければ、転職後の収入アップはそれほど期待できないでしょう。
キャリアを築いていくには、各職場で用意されている「はしご」を登っていくことで始まります。
このはしごのことをキャリアラダーと呼び、キャリアを築くためのプロセスと、能力開発の機会を提供する仕組みのことを指します。
看護師の多くは、このキャリアラダーに沿ってキャリアアップを目指していくのです。
順を追ってステップアップしていくためには、キャリアラダーのプロセスを明確にしなくてはいけません。
明確にすることによって、看護師がどれほどスキルアップしたのかがわかるようになり、次へとステップアップできるのです。
その際、現場でキャリアラダーを作成するときによく参考にされているのが、「臨床技能習得の段階に関する理論」です。
産業保健分野においても、この理論が活用されています。
現場で働き続けるために
キャリアの大切さ、そして必要なスキル